小説1-V
第六節
―――
ロル城の客室にレイドが帰ってきた。
「よう。」
「レイド。帰ったか。」
「ソイラは?」
「さっき出かけたよ。」
「そうか。」
レイドがラムドの隣のベッドに寝転がると、部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「どうぞ。」
ラムドがそう返事すると、入ってきたのはネイレールだった。
「おいっすー。お、ちょうど良いや。君達2人に用があったんだー。」
「どんな用で?」
「ちょっち武器見してよ。」
「はい。」
レイドは氷狼牙を、ラムドは雷帝ノ剣をネイレールに渡す。
「じゃあまずはこっちから…」
ネイレールは氷狼牙を鞘から抜いた。
「あー…やっぱりちょい傷んでるわね。」
「え?」
そう言うと氷狼牙をまた鞘に納め、今度は雷帝ノ剣を鞘から抜く。
「んー…こっちもかー。」
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