[携帯モード] [URL送信]

小説1-V
第四節
「その…色々と心配かけちゃってごめん。あのね母さん、私いっぱい友達できたんだよ。ネルちゃんやレイ君にソイラさんに…本当にいっぱいできたの。それに、ニハイアさんにもお世話になったの。この場所まで案内してくれたのもニハイアさんなんだよ。」

テリナは楽しそうに、しかしどこか悲しげに話していた。



「母さん。私…ここに来て良かったって思ってる。悪い事も沢山あったけど、それ以上に大切なものを取り戻した気がするんだ。だから…」

テリナは目から零れてきた涙を手で拭い、笑顔を見せた。



「ありがとう。母さん。」

吹き込んでくる木枯らしの音に混じって、どこからか笑い声が聞こえた…



少なくとも、テリナにはそう聞こえたみたいだった。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!