小説1-V
第三節
―――
「レイドとラムドは新しい武器要らないんだっけ?」
「あぁ。俺とレイドの武器は、フォウズの鍛冶技術で作った武器と同等かそれ以上の物らしい。」
「でもなんかもったいない気がするわね。代わりの物をなんかくれたりするのかな。」
「どうだろうな。」
「あ、そういや皆は?」
「テリナは母親の墓参りだそうだ。レイとネルとニハイア殿が同伴している。他は皆、好き勝手に出かけている。」
「あたしも暇だし、ちょっと出かけてくる。」
「あぁ。わかった。」
フォウズ国内、墓地――
「ネルちゃん。私を呼んでた声って…母さんだったんだね。」
「…えぇ。そうみたいね。」
テリナは墓に一歩近づき、しゃがみこんで話し出す。
「…母さん、久しぶり。って言っても、私はほとんど覚えてないけど。」
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