小説1-V
第九節
「もらった!!」
テインは腹を押さえるアゼルに上から剣を振り下ろす。
「…!!」
アゼルは力を振り絞り、立ち上がって剣を斜めに構えた。
「受け流した…!?」
「セイ!!」
「!!」
アゼルの剣が斜め下からテインに向かってくる。
テインはとっさに片方の手を自分の剣から離し、体を反らせてアゼルの剣をギリギリで躱した。
そのままバック転で距離を取ったテインに対し、アゼルはさらに攻撃を仕掛ける。
袈裟切りから剣を素早く返して切り上げるアゼルの2連続攻撃でテインは頬を僅かに切られる。
テインは一瞬肝を冷やし、アゼルはお構いなしに突きを繰り出す。
テインは体を右に流すように躱し、そのまま体を右足を軸に一回転させてアゼルの背後に回り込む。
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