小説1-V
第八節
「さぁ、邪魔者は消えた。あとは貴様1人!!」
「若造が…生意気な!!」
アゼルとテインは再び激突した。
アゼルの剣を二度、三度と捌きながら、テインは徐々にアゼルを部屋の隅へ追い詰めていく。
しかし、アゼルも負けじと強引に攻め立て、そのままアゼルとテインは鍔迫り合いになる。
「おぉぉ!!」
アゼルは力でテインを押した。
「ヌッ…!!」
テインはアゼルを突き放すように蹴り飛ばした。
アゼルは踏ん張り、反動を利用してテインに突撃する。
テインは不適な笑みを浮かべ、アゼルに向かって走る。
「ハッ!!」
アゼルの突きを躱しながら、テインはアゼルの腹に肘打ちを食らわせた。
「ガッ…ハァ…!!」
体重を乗せていたこと、そしてお互いがお互いに走ってきていたことが相まって、かなりキツい一撃となった。
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