小説1-V
第七節
一方、テインはロル兵を率いて城の奥に向かっていた。
「来たな…テイン。」
「アゼル…」
「おや、お仲間も一緒か。案外残ったな。」
「悪いが、バート兵は我々が大方始末した。応援は来ないぞ。」
「まぁ、構わねえさ。さっさと始めようぜ。」
アゼルは細めの剣を構えた。
「悪いがこの後ヴェッフを討たねばならん。余計な体力は使いたくないのでな。早々に倒させてもらう!!」
「ハッ!! その余裕がいつまで保つかな!?」
アゼルとテインの剣がぶつかり合う。
「うぉぉ!!」
ロル兵がアゼルに向かって攻撃する。
「フン、雑魚が!!」
「ヌグァア!!」
テインはとっさにアゼルから離れ、アゼルは向かってきたロル兵を一瞬の内に全滅させてしまった。
「チィ、壁にもならんか…」
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