小説1-V
第六節
レイドは、ネルとラムド、さらにソイラから能力による強化を授かる。
「居合いか…面白い、やってみろ。」
「そうかい、じゃあお言葉に甘えて…」
レイドは真剣な表情で、静かに精神を集中させた。
「ハァッ!!」
鋭い金属音が鳴り響く。
「何!?」
光の壁には傷一つ付いてはいなかった。
「形は良いが、まだまだ甘い。刀の力に頼りすぎているな。」
「へっ…丁寧なご指摘、感謝するよクソガキ。 ウグッ…!!」
レイドは氷狼牙を手から落とし、腕を押さえた。
「能力強化の反動か…!! レイド、大丈夫か!?」
「ボクリエールん時はなんとか切れたんだがな…」
「参ったな…レイドの居合い、ましてやこれほど強化しての一撃だったが、それで傷一つ付かんとは…」
「だがどうにかして突破しねえと…!!」
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