小説1-V
第五節
「どうして、か。どうしてだろうな。」
「答えになってないぞ!!」
「答えはいずれわかる。」
「…どういうことだ?」
「さぁな。」
「…いや、話すのは後だ。そこを通してもらう!!」
「嫌だと言ったら?」
「力ずくでも…通らせてもらう!!」
レイは剣を握りしめ、ニハイアに切りかかる。
「すまないが…お前達はここで大人しくしてもらう。」
ニハイアは魔導書を開いた。
“光ノ珠 我ヲ覆イテ 万ヲ引キ留メン”
レイとニハイアの間に、光の壁が出現した。
「な!?」
レイの攻撃は光の壁に阻まれ、ニハイアには届かなかった。
「クソッ…なんて硬さだ…!!」
「この先の部屋に行く他の道は無い。ここを通らねば、テイン様には会えないぞ。」
ニハイアはニヤリと笑った。
「俺がやる!!」
レイドが氷狼牙を鞘に納め、光の壁に近づいた。
「待て!! 俺も協力する!!」
「私も!!」
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