小説1-V
第四節
そこには、既に倒されたたくさんのバート兵、そして数人のロル兵に囲まれた怪しい男が居た。
さらに、男の隣には二つ縛りの白い髪をした魔導書を持つ少女もいる。
「ムッ…お前達はバート兵ではないな…」
「テイン様、この者達は例の…」
「…なるほど、お前達が所属不明の戦士諸君か。」
「如何致しますか?」
「今は急いでいる。ニハイア、お前に任せる。時間を稼ぐか殺せ。他の者は私と一緒に来い。ヴェッフとアゼルを討つ。」
「了解。」
テインはロル兵を全員引き連れて部屋の奥の扉を通り、少女だけがレイ達の前に残った。
(…コイツ…!!)
レイはニハイアの睨むような目線から、ニハイアの強さを感じる。
「気をつけろ皆…!! コイツ、強い!!」
「…お褒めに与り恐悦至極、レイ=バルーザ。」
「どうして俺の名を…!!」
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