小説1-V
第三節
バート城内に入っても、中は魔物だらけだった。
しかし、ここまで戦い抜いてきたレイ達には苦にもならず、次々に敵を倒していった。
「オラオラァ!! こんだけ集まって女一人倒せないのかしら!?」
主にソイラが前線に出て敵をなぎ倒している。
「おいソイラ!! あんまり飛ばすとバテるぞ!!」
「大丈夫…よ!!」
ソイラが最後の1体を倒した。
「よし、こんなもんか。」
「しかし、妙だな…」
「何が?」
「門番以外、バート兵が1人も居ない。いくらテインに人員を割いてるとはいえ、おかしいと思わないか?」
「…じゃあ、この先の部屋にまとまってるとか?」
「…考えられるな。気をつけて行こう。」
レイ達はバート城の奥へと向かう扉を開けた。
「これは…!?」
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