小説1-V 第二節 「何者だ!!」 「答える必要はないわよ!!」 ソイラとレイドが城門前の見張りを一方的に倒し、レイ達が城門を破った。 城の庭には魔物があちらこちらに居り、それら全てがレイ達の方を向いた。 「大群だ!!」 サマイルはとっさに召喚術用の宝石を取り出した。 “我が下に広がりし大地に眠る大いなる龍よ…我が前に立ちふさがる有象無象共を踏み散らし、思うがままに暴れ狂え!!” サマイルは光を増す宝石を高く掲げた。 “出よ!! ペブルドラゴン!!” 岩石の龍が大地を揺らしながら現れ、魔物の大群を文字通り蹴散らした。 「ここは彼に任せて先に行きましょう!!」 「わかった!!」 「表の敵はお願いします!!」 サマイルの言葉に返事をするように、ペブルドラゴンは咆哮した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |