小説1-V
第六節
レイドが魔物1体に向かって走り、氷狼牙の刃を向ける。
魔物は身構えるが、その隙にレイドは素早く後ろに回り込み、氷狼牙を魔物に突き刺した。
「ハァァ!!」
そのまま自身の周りに吹雪を起こし、近くにいた魔物を全て凍らせた。
「よし、これで全部だ。」
「ねえ、何でサイスさんがここにいるわけ?」
「俺達にもわからねえ。だが、アイツが邪剣を求めてたのは確かだ。そして手に入れて、さっき戦ってたガゼルは殺され、キサラは吹っ飛ばされてあそこで動けなくなってる。」
「…まさか、あの親切な人が…」
「あれが本性ってわけだ。」
サイスは魔物を倒されたことに、動揺を隠せない。
「何で…!? もっと強い奴を呼び起こさないと…!!」
サイスは再び剣を握りしめる。
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