小説1-Ⅲ
第四節
｢!?｣
横に振った氷狼牙を下から弾かれ、レイドはがら空きになった腹に肘打ちを食らった。
｢グハァ!!｣
そのまま回し蹴りでぶっ飛ばされた。
｢クソッ…やりやがる!!｣
魔物はレイドに再び襲いかかる。
レイドは向かってくる魔物を氷狼牙で突き刺し、横に振って亡骸をブンと捨てた。
｢ウオォ!!｣
ラムドが雷帝ノ剣の両方に電撃を宿し、ライデンで魔物を1体、続けてイカズチでもう1体倒す。
そのままイカズチとライデンを交差させて、もう1体に切りかかる。
｢何!?｣
しかし、魔物は雷帝ノ剣2本を口で噛みつくように受け止めた。
｢ラムドちゃん、危ねえ!!｣
ガァンがその魔物の頭をかち割り、ラムドと背中合わせになって周りを警戒する。
｢なかなか手強いな…!!｣
｢みてえだな。だが、やるしかねえ!!｣
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