小説1-V
第二節
「瘴気の烈風!?」
瘴気はガゼルを容赦なく襲った。
瘴気が止むと、ガゼルの体は骨だけになってしまい、そのまま朽ち果ててしまった。
「な!?」
キサラに驚きと恐怖が走り、レイ達にかけられていた能力が解かれた。
「よし、動ける…!!」
「…う…あぁ…」
キサラは恐怖のあまり、体が竦んでしまっている。
(殺らなければ殺られる…!!)
キサラは走り、サイスに向かって飛びかかった。
「いかん!! よせー!!」
「!?」
邪剣から解放される瘴気がキサラを襲う。
骸となった瞬間のガゼルが、キサラの頭によぎる。
(死…!!)
キサラはとっさに自身の能力で己を包んで結界を作った。
“アぁあァぁアァアアあぁあァ!!”
瘴気は結界を腐らせ、炸裂させてしまう。
「うわぁあ!!」
キサラは吹っ飛ばされ、壁に体を打ちつけた。
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