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小説1-V
第五節
それほど遠くない場所から、レイの雄叫びのような掛け声が聞こえた。

同時に、雄叫びが聞こえた方から光が輝いた。

「まさかアイツ…」



そしてレイは、ぐったりとして動かない魔物をずりずりと引っ張って戻ってきた。



「アンタそれを私達に食えって言うんじゃないでしょうね…」

「流石ネル!! よくわかってるじゃん!!」

「いや、大丈夫なのそれ!?」

「前にクロウが言ってたぞ。食べ物がなかったから仕留めた魔物で空腹を満たしたことがあるって。」

「クロウなら信用できるんだけどなぁ…」

「大丈夫だって!! 俺も食えそうな奴を選んだし!!」

魔物の頭からは角が2本生えており、見た目は牛に近い。

「…アンタと旅すんのもうやだ…」

ネルは深いため息を吐いた。



「じゃあよく火を通さないとな。」

「よっしゃ、任せなさい!!」

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