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小説1-V
第七節
「あ〜なんか、ピューリアスって旧王国時代の元技術兵が、バローマが失脚するちょっと前あたりに"人を集めたい"って言ってた話は聞いたなあ。国がどこか新しい土地を正式に手に入れて、住居でも作ってるんじゃないか?」

バローマとはセントラルランドの旧王国時代の国王の臣下だった男で、1年前のオムニキューブ事件で"能力"を手に入れるために国を大混乱に陥れた張本人である。

「そういや俺も匿名で国から仕事を請け負ったことがあったな。」

「仕事?」

「あぁ。ちょっとした記録媒体の中に既に完成したプログラムが入ってたんだけどさ。これがどうやらセキュリティプログラムみたいなんだ。」

「妙な話だな。」

「で、仕事の内容はそのプログラムをより厳重なものにしろってことらしいんだ。」

「今回の鉱山開発が住宅地のためのものとするなら、個人情報のデータベースでも作る気なんじゃないか?」

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