小説1-V
第三節
「…!! 危ねえ!!」
レイドが天井から落ちてくる魔物に気づき、レイ達に声をかけた。
「こんな奴居たのか!!」
大きな蛙のような魔物が目の前に現れた。
よく見ると、背中に卵らしき物を持っている。
「うげっ…!! 何よコイツ!! 気持ち悪っ!!」
蛙は背中を揺すり、卵が床に落ちる。
中からオタマジャクシが大量に産まれてきた。
「なんかヤバそうだな…!!」
レイドが蛙に切りかかる。
「な!?」
氷狼牙は蛙にめり込むが、弾き返されてしまった。
「ダメだ…!! 弾力の所為で切れねえ!!」
蛙が力を解き放つように、突如鳴き出した。
「グゲェェェ!!」
オタマジャクシ達が見る見るうちに形を変え、魔物に姿を変えた。
「やべえぞ…コイツは…!!」
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