小説1-V
第六節
「輸出用の建築資材にするって聞いてるな。コンクリートの材料にでもするんじゃないかな。」
「そうですか。ありがとうございました。」
レイドが思い出しながら言う。
「考えてみりゃ、あの国だけじゃなく周りの国もしっかりした壁の家が多いな。引越しに伴った新築用なのかもな。」
「建築材料? それにしちゃ、やたら綺麗な岩石だったような気がするけど。」
ネルがソイラに言う。
「セントラルランドのやることだし、単なるおしゃれじゃない? こだわりでもなきゃ、こんなところで採掘なんかさせないでしょ。」
「でも、セントラルランドが進めてるんだよね…」
レイがサマイルに聞く。
「サマイル、何か知ってるか?」
「いえ、僕は早々に王をやめましたから…。ゼンさんたちは何か知っていますか?」
「いや、俺は電子制御関係の開発だし、ジョウはどうだ?」
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