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小説1-V
第五節
そして、翌朝――



「さぁて、じゃあちゃっちゃと登ろうぜ!!」

「うへ〜…結構険しいな…」

ジョウはけだるそうに肩を落とす。



「任しときな!! 何かあったら俺様が担いでやるからよ!!」

「フレイヤにも体力を温存させておく。だから、へばった奴は俺かガァンに言ってくれ。」



そうして、一行は山脈を登り始めた。





光が見えた地点がそろそろ見える辺りまで登ってきた。

ここまでは、村からは北西の方向に進んでいる。



「何か見えてきたな。」

まず目に留まったのは、大きな音を立てて岩肌を削る機械だ。

崩れた岩石を一輪の荷車に載せてプレハブ横のかごに運び込む作業員の姿が見えた。

レイはその作業員に話しかける。

「あの、何の工事ですか?」

「ん? セントラルランドの国土開発部の人からの委託で山を削りだして瓦礫を送っているんだよ。」

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あきゅろす。
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