小説1-V
第八節
「…あー…多分コイツだな。」
そこには、そこそこ大きな体をした魔物が数体ほどいた。
「…レイ、どうするの?」
「戦いたいけど、ここじゃ目立ちすぎる…だから…」
仲間達はなんとなく察し、用意をした。
「逃げるんだよー!!」
レイ達は全速力で走り、魔物達はそれを追いかける。
町外れの小高い丘まで来たレイ達は、振り返って武器を構える。
「よし、ここなら誰もいない!! 応戦だ!!」
追いかけてくる魔物の1体が飛びかかってきた。
レイは魔物の攻撃を屈んで避けながら、剣の柄で魔物の腹を殴りつけた。
そこに追い討ちをするように、光を魔物に放つ。
殴りつけられた魔物は踏みとどまり、レイの放った光の力を横に跳んで避ける。
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