小説1-V
第七節
(ん?)
中央の建物付近にある、檻のような物が内部から破壊されている。
(何か逃げ出したのか? と、それより…そろそろ出るか。)
レイドは隙を見て、訓練所の外に出る。
レイドはレイ達と合流し、フレイヤも透明化を解除した。
「おかえりレイド。どうだった?」
「あぁ。だいたいは思った通りだったな。武器とかの使い方も訓練させてたみてえだが、能力を扱うようにする訓練の方がほとんどだ。タトゥー持ちも確認できたし、封印解除もされてると見て、まず間違いねえ。集まった奴もわんさか居たしな。」
「そうか…じゃあやっぱり強化兵の大隊を…」
「だろうな。あと、訓練所の中に内側から壊された檻があったんだが…」
「檻? 何か逃げ出したのかな。」
その直後、レイドの背から魔物の唸り声が聞こえた。
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