小説1-V
第四節
「じゃあ、もし北に進み続ければレイド達の務める王国にも行けるってことか?」
「まあ極端な話、そういうことだな」
ラムドが顎に手を当てて話す。
「だがそれだと陸地が多すぎる気がするな。多分だが、実際は山脈はどこかで途切れていて、その先海が広がっているんだろう。」
「じゃあ、俺たちの住む西の村はどうなんだ?」
サマイルが口を開く。
「レイさん達の住む村の西には森が広がっていましたよね? 西が東につながっているとすれば、森を抜けた先にイーストキャニオンがあるはずです。」
「その森は西に相当進んだ先で絶壁になっている。その先はやはり海がある筈だ。その海をさらに西に行くとイーストキャニオンがあるんじゃないか?」
レイはなにやら目を輝かせながら言う。
「おお、すごいなあ。」
「でも、どっちにしても今は越えるのは無理だから、もっと画期的な開発がされていろんな人がそういう場所に住めるようになったら、そこを旅をするのも面白いかもしれないわね。」
「そっか…その時はまたみんなで行こうな!!」
「無邪気ねえアンタ。」
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