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小説1-V
第三節
ロビーに到着すると何やら妙に騒々しい。



「何の騒ぎだ?」

目に留まる人々は皆、新聞やら広告やらを持ち歩いている。



「…」

椅子に座って広告を眺める若者の後ろから、ジョウがさりげなく何の記事か覗いてみた。



「何の広告だった?」

「…バート兵募集の広告みたいだぜ。ずいぶんと急だな。」

「イツェイルにガリーナと、精鋭を次々に失って迷走しだしたか。」

「他の精鋭も、ロルの連中に消されてるだろうしな。」

「だが、これで人が集まったら面倒だな。人数で圧倒されたら厄介だ。」

「そうか? 元一般人じゃ大した戦力には…」

「いや、タトゥー持ちのことを考えるとそうでもない。封印解除してしまえばそれなりの戦力にはなるだろう。」

「あー、なるほど。」

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あきゅろす。
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