小説1-Ⅲ
第八節
蔓と茨が一斉にレイドに襲いかかる。
｢クッ…!!｣
その間に男もハンドガンのリロードを完了させ、レイドに発砲する。
フレイヤのマントや氷狼牙で攻撃を凌ぐが、防戦一方だった。
｢レイド!!｣
ラムドがナイフを渡り、ハンドガンを連射する男の方に剣を突き出す。
男はそれを跳んで避け、懐から何かを取り出してラムドに投げる。
｢!?｣
投げたのは手榴弾だった。
ラムドはすぐさまその場を離れる。
手榴弾が爆発すると同時に、茨がラムドにも襲いかかる。
｢しまっ…!? グアァ!!｣
｢ラムド!!｣
ネルが遠くから風を使い、ラムドを地雷から遠ざける。
｢危ないところだった…｣
｢大丈夫!?｣
｢なんとかな。｣
地雷こそ避けたものの、茨のダメージはかなり大きい。
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