小説1-V
第七節
部屋の壁から、植物の蔓が湧き出すように現れた。
「こんな物!!」
レイドは植物の蔓に氷狼牙の刃を向ける。
「甘いですわ。」
植物の蔓をくねらせ、刃を避ける。
「何!?」
レイドにできた大きな隙目掛けて、植物が蔓をしならせ、襲いかかる。
「グォア!!」
レイドは蔓に叩き飛ばされ、壁に激突する。
「レイド!!」
「クッ…すまねえなフレイヤ。」
壁に激突する瞬間、フレイヤがマントでレイドの全身を守っていた為、致命傷は免れた。
「だが、流石に効いたぜ…」
「レイド君!!」
「ん?」
レイドの真上から水が降ってきた。
多少だが、レイドの体が癒される。
「サンキューラルス。」
「余所見してる場合ですか?」
女が操る植物が今度は茨を振るい出す。
「おっと、そうだったな。」
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