小説1-V
第五節
「こっちも打って出るしかねえ…!! フレイヤ!!」
フレイヤが体を小さくし、レイドの頭に乗っかる。
そしてレイドはサマイルの作った壁を飛び越えて、男に向かって氷狼牙を向ける。
「バカが!!」
ハンドガンをレイドに向けて発砲する。
「フレイヤ!!」
レイドはマントで体を隠す。
弾丸がマントに弾かれた。
「!?」
「ハァ!!」
レイドは男に突きを繰り出すが、男はその場を離れて避ける。
レイドは地面に突き刺さったナイフに足を乗せる。
「マントに弾かれた…? てめぇ、そのマントに何仕込んでやがる!!」
「何も仕込んでねえよ。」
レイドのマントはフレイヤが操っているが、形や大きさ、模様以外にも硬度や重量まで操ることができる。
しかし、操る度にフレイヤの体力は著しく消耗し、下手をすれば生命エネルギーを使い果たす恐れさえある。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!