小説1-V
第三節
「ほら、そろそろ自分で立て。」
女の方は男から離れ、突き刺さったナイフを軽やかに渡りながら後ろに下がる。
「なるほど、突き刺さったナイフは地雷だらけの中を安全に動く為ってわけか。」
「そういうことだ。じゃあ、さっさと死ねや。」
男はハンドガンを2丁取り出した。
即座に発砲され、弾丸がレイ達に迫る。
「甘え!!」
レイドが弾丸を刀で弾いた。
「武装に頼るだけかてめえは。」
「ダメか? 戦場にルールなんざねえ。」
ジョウが男の持つハンドガンを見て驚く。
「デカ!?」
ハンドガンは全長が約30cmはある、オートマチックの銃だ。
「人間が人間に使う銃じゃねえ…怖すぎだぜ…」
「そうか? エグい飛び方するんで俺は結構気に入ってんだけどな。」
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