小説1-V
第四節
レイ達にとってその一週間は、長いようで短く感じた。
「よーし、じゃあ出発するか!!」
「アンタ寝過ぎなのよ!! もう昼過ぎじゃないの!!」
「悪い悪い!!」
「もう…この分じゃ今日は丘の真ん中で野宿になるかもねー…」
レイ達は村を出発した。
出発が遅れてしまったため、一行は急いで東へ向かったが、その努力は報われず、結局丘の上で野宿することになった。
「結局こうなっちゃうんだもんねー…」
「大丈夫だって。光の結界だって張ってあるんだし、魔物とかは多分来ない筈だ。」
「元をたどればアンタの所為なんだけど。」
「だから悪かったって!!」
ソイラが一緒に居たおかげで、冷えることがなかったのは不幸中の幸いである。
「はぁ…お腹減った…」
「よし、じゃあ俺がなんか捕ってくるよ!!」
レイはそう言って結界の外に出た。
「嫌な予感しかしない…」
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