小説1-V
第三節
「それに、誰か殺させてやんないと勝手に暴れ出したりするからな。」
「あー…獰猛なペットに餌をあげてるみたいな?」
「そうそうそんな感じ。俺達がこれからそこに行くんだ。あーやだやだ。」
「そうなんスかー。」
「あ、悪いちょっとトイレ。」
ジョウと話していた兵士はジョウの側から離れた。
(今の内に…)
ジョウはその隙にレイ達と合流した。
「ニッシッシッシ…上手くいったぜ〜?」
「あぁ。早速地図を見よう。」
地図を広げると、バート領南西の辺りに赤い"×"の印が付いている。
よく見ると、東西に2つの塔が並んでおり、その西側の塔がそれのようだ。
「じゃあ早速行くか。」
「あ、ちょい待って。着替えねーと。」
「あーそうだったな。」
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