小説1-V
第九節
「言うだけあってやるわね!! でもあたしだって負けないわよ!!」
魔物の群れに突撃するソイラを横目に、ラムドは魔物を二本の剣で十字に切る。
そして十字傷に電撃を放ち、魔物を感電させる。
「さて、他の皆は…」
そう言ってラムドが周りを見渡した瞬間、後ろから魔物が襲いかかる。
「ラムド!!」
ラムドはその魔物の腕を後ろ向きのまま剣で止めた。
「俺なら大丈夫だ。」
ラムドはもう片方の剣で雷を発射し、後ろの魔物を倒した。
大きな魔物の足下から、小さな猿の様な魔物が夥しい数出てくる。
「チィ…!! 鬱陶しい!!」
レイドは痺れを切らし、地面ごと小さな魔物をまとめて凍らせる。
しかし、全て凍らせることはできない。
「クソッ…多すぎる!!」
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