小説1-V
第八節
「なるほど、それがテインさんの…ではあの人がバート側を攻めるのは何故なんでしょうか? 倒すだけなら待ち構えても十分なのでは…?」
「首謀者であるバート卿を倒せばバート領は不安定になるし、そうすれば支配しやすくなるからじゃない?」
「いえ、それを踏まえても合点がいきません。何か他に理由があるのかも…」
一行は考え込む。
「もしかして、僕達が原因とか?」
「ん? どういうことだよゼン?」
「テインさんが僕達に対して“武器の素材に使えるかも”と考えていると仮定すれば…」
「あー…有用な武器が手に入るかもしれねーからってテインさんが逸りだして、おかしくなったってわけか。」
「まぁあくまでも仮説だけどさ。」
「割と当たってるんじゃね?」
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