小説1-V
第二節
「ここは…?」
「ここは町の病院。親切な人がここまで運んできてくれたのよ。」
「そっか…その人には感謝しないとな。」
「そうね。でもまぁ、今は休んでなさい。」
「そういえば、俺はどのくらいこうしてれば良いんだ?」
「先生の話では、まだ数日かかるらしいわよ。」
「わかった。じゃあ、大人しく寝てるかな。」
「よし、じゃあその間に私達で情報収集でもやっとくわね。」
「おう、頼んだ。」
「あーそれと…歩けはすると思うけど、立ち上がる時は気をつけなさい。」
「わかった。」
ネルは部屋から出ていった。
レイはベッドに音を起てながら仰向けに倒れ込んだ。
ベッドの近くにある時計は午前10時を指している。
天気は快晴。
「…部屋から出てみよう。」
そう言ってベッドから降りた瞬間、頭が急にぐらつくように揺れた。
「おっ…と!?」
立ち眩みだ。
「ネルが言ってたのはこれか…」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!