小説1-V
第一節
バート領で情報を集めているレイ達の前に現れた強敵イツェイル。
レイ達は全員酷く疲弊しながらも、レイに自分達の力全てを託し、引き分ける形でどうにか凌いだ。
「ウッ…」
レイが目を開けると、ある一室の白を基調とした斑点模様の天井がまず目に入った。
芳香剤か何かだろうか、独特の香りがレイの鼻を軽く刺激する。
辺りを見渡すと、レイが横たわっていたのはベッドであることがわかる。
レイから見て左側には窓、右には見覚えのある人影が見える。
「あ、レイ!! 気がついた!?」
「…ネル?」
「アンタあれから3日も眠ってたのよ。」
「あれから…? えっと俺は確か…そうだ、イツェイルと戦って…」
体を見てみると、包帯だらけだった。
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