小説1-V
第七節
一行は遺跡から外に出て、村を後にし、そのまま東に向かった。
「この森の先に…あったあった。」
森の木々の間から、断崖絶壁が顔を出す。
壁には洞窟が口を開いている。
「2年前もここを通ったよな。」
「そうそう、あの時は大変だったわね。」
「一体何があったんだ?」
「あの時は、ここで結構なピンチに遭ったんだ…」
一行は洞窟に足を運んだ。
先頭のレイが能力で灯りを作る。
「この先が二手に別れてるんだっけ?」
「うん。で、右が大変で左が楽な道だった筈。」
「前の時はやたら強い魔物がいたんだったな。あの時は本当に危なかった。」
レイ達の言葉を遮るように、魔物の唸り声が聞こえる。
「…どうする?」
「へへっ、決まってるだろ!! 魔物の居る方に行くんだよ!!」
「上等。」
レイ達は別れ道を左に走る。
そして、大量の魔物が顔を出す。
「あの時とは違うってこと、思い知らせてやるぜ!!」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!