小説1-V
第八節
「そんなことよりどういうこと? タトゥーがあるってことは…テリナ…アンタまさか…」
「うん、私も全然覚えてないけど…ここの出身なの…」
「だから国の名前がわかったのね…」
「黙ってて…ごめんなさい…」
「本当にその通りね。何でもっと早く言ってくれなかったのよ!!」
「…え?」
「まさかこの程度で私や皆が軽蔑するとでも思った? 心外ね。」
「…ネルちゃん…」
「どこの出身だろうがタトゥーがあろうが、アンタはアンタでしょ。」
「…ありがとう。」
「よし。」
ソイラが口を開く。
「ねぇ。何の能力が入ってるの?」
「あ、そういえば…」
タトゥーを見てみると、黄色と青、赤色に緑と、4つの円がある。
黒い線が、その4つの円を隔てるように四角く囲み、そしてその線が周りに延びるように描かれている。
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