小説1-V
第二節
ジョウが声に驚いて振り返ると、サマイルよりもさらに大柄な男が居た。
「え!? アンタ誰!?」
「ん? あぁすまんすまん。俺はガァンってんだ。脅かして悪かったな。」
多少の警戒心を抱くも、レイドはガァンに話しかけた。
「俺達に何か用か?」
「アンタ…"吹雪の狼"だろう? こっからずっと南の方にある国の騎士団のよ。それに後ろには"英雄達"が勢揃いと来た。」
「それがどうした?」
「いや、聞いた話なんだが、各地で引っ越す人間が多いって噂を聞いてな。で、アンタらほどの連中がそれを話してるのを聞いて、今興味が湧いたのさ。」
レイがレイドの前に出てガァンに言う。
「じゃあ、俺達について来るか?」
「お、話が早えな。是非そうさせてもらうぜ。」
「よし、決まり!! よろしくな!!」
ネルが後ろからレイをど突きながら言った。
「ちょっとレイ!! 良かったの!?」
「だ、大丈夫だって。あれは良い人の目だよ。」
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