小説1-V
第二節
「…例の戦士共は見当たらねえ、か…」
「だがロル側の味方につくことは、恐らく間違いないだろうな。」
「親父が探してる"素体"もいっこうに見つからねえしな。それが見つかりゃあ手っ取り早えんだが…」
「あぁ。"素体"さえ手に入ればロルを壊滅できる兵が作り出せる。」
「そもそも基本属性の4つの能力全てが封じられたタトゥーを持つ"素体"なんて存在するのか親父?」
「確かに希少ではあるが、間違いなく存在する。だが、今はその外部から来た怪しい連中を始末し、ロルの兵力を削ぎ落とすのが先だ。」
「あぁ。俺の配下の精鋭も、ドライ・スヴェトックにやられちまったからな。これ以上こっちの戦力が削がれたら、これからの戦いに支障が出る。」
「だが、ロルの奴らならともかく、例の外部から来たという連中が相手ならさほど問題にはなるまい。」
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