小説1-V 第一節 ベルムに関する手がかりと今回の出国騒動の真相を求め、大陸中を巡ることになったレイ一行。 旧王国時代の技術関係者やかつての頼もしい仲間達を連れ、レイ達は歩き続ける。 風の塔を後にした一行は、ある村に訪れた。 「ここは…火の遺跡がある町だな。」 「あー懐かしい…あの動く石像には苦戦したなー…」 「最後は捨て身の攻撃でなんとか突破したんだったな。」 「まぁ、あたし自身もボロボロになっちゃったけどね。」 ソイラは苦笑いを浮かべた。 「さて、じゃあ早速調査しようぜ。」 レイ達は一通り聞き込みを終えた。 「ここもだな。やはり村を出る人間が大勢いるらしい。」 「ここもか。いったいどうなってんだよ…」 ジョウがそう言うと、その後ろから声が聞こえる。 「各地で引っ越す奴がいっぺえいるってのはホントだったのか…」 「!?」 [次へ#] [戻る] |