小説1-V
第三節
「レイ、面倒くさいから食べながら聞いてくれる?」
「わぱっぱ!!」
おそらく"わかった"と言っている。
「口の中の物飲み込んでから喋れっつの。」
「わりーわりー!!」
「…」
ネルはテリナからの手紙のことをレイとソイラに話した。
「パーティーって一週間もかかるのか?」
「いや、かかるわけないでしょ。」
「ってことは…」
「まぁ、また何かしらの事件に巻き込まれている…って考えるのが普通よね。」
「…じゃあ、また向かった方が良さそうだな。いつ行く?」
「明日…って言いたいとこだけど、来週の今日にしといた方が良さそう。」
「なんで?」
「ほら、前の時だって結構大きな事件に巻き込まれてたでしょ?」
「あー…いろいろ準備する時間が欲しいってことか。」
「そういうこと。今回の場合は可能性としても十分あり得るしね。」
「わかった。じゃあ出発は来週だな。」
ソイラが嘆く。
「ハァ…またしばらくヨシュに会えなくなるのかー…」
「ここ最近会ってないんだから別に良いじゃない。」
「うっさい!!」
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