小説1-V
第十節
「!?」
その時、サーチライトが突然レイ達の方に向けられ、機械が警報を鳴らした。
「マズい、見つかった!!」
座ったままのアグリルがハンバーガーを食べながら、剣に手を伸ばす。
「フン!!」
アグリルが剣を振り下ろすと、炎が地面を這いながらレイ達に向かう。
「危ねえ!!」
レイ達はとっさに避けた。
「チッ、避けたか。」
アグリルはハンバーガーの残りを丸ごと口に放り込み、コーラを流し込むように飲んだ。
「フゥ…さて、じゃあやるか。皆、飯は食い終わったか?」
アグリルの問いにボクリエールとキャルムは座ったまま答える。
「はい、たった今。」
「大丈夫だよ。」
3人は立ち上がり、レイ達の方を向く。
「うし、じゃあやるか!!」
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