小説1-V
第八節
「能力で人の出入りを感知するセンサーか…センサーをごまかすのは無理そうだな。」
「センサーを弱体化させて、ササッとバート領に入っちゃうのはどうだ?」
「バカな、危険過ぎる!!」
ラムド以外の仲間達も、皆反対の声をあげている。
「でも他に方法なくね? そのドライ・スヴェトックって奴らと戦いになるのはヤバいと思うんだけど。」
「…確かにな。ロル側の精鋭でバート側の精鋭を負かす程なら良くて苦戦、下手をすれば敗北もあり得る。」
「だろ?」
「それなら、仕方ないか…」
「じゃあ決まりだな!!」
「作戦の結構は夜だな。昼間は流石に目立ちすぎる。」
「でもバート側の奴らも夜間に襲って失敗したんだろ?」
「それでも昼間に行くよりは遥かにマシな筈だ。」
「まぁそりゃあそうか。」
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