小説1-V
第四節
ついさっきまでは何も問題なかった筈なのに、3人組に向かって走り出した瞬間に、まるで筋肉が麻痺したかのように足が遅くなった。
「…しまった!? 貴様らの仕業か!!」
「ぬおりゃあぁ!!」
アグリルは片手剣を思い切り振るう。
グランデを切り上げると同時に炎が吹き荒れ、グランデ達の身を焦がす。
「どうだ!!」
「ぬぅ…!!」
「ん?」
油断したアグリルにグランデが立ち上がり、走ってアグリルに向かう。
手に持った斧でアグリル目掛けて振り下ろす。
「!?」
グランデの攻撃は、風のバリアによって阻まれた。
「何だこの硬さは…!?」
「サンキューボクリエール!! 借りができたな!!」
アグリルは後ろを向いてボクリエールにお礼を言う。
「いつになったらその借りを返してくれるの?」
「なんだよ!! いつも飯奢ってやってるだろ!!」
「それはそれ、これはこれ、ですわ。」
「なんだとー!!」
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