小説1-V
第一節
バート領某所、領境近辺――
「グランデ様。そろそろですね。」
「あぁ、領境まであと少しだ。各員、いつでも戦闘できるよう準備しておけ。」
「しかし、ロル側の奴らが領境まで来ているなんて…余程の精鋭なのでしょうか?」
「だからこそ、こちらも精鋭で来たのだ。」
「今回の作戦は奇襲ですからね。大部隊を率いると返って動きにくいですし。」
グランデと呼ばれる男が率いる部隊が領境に向けて進軍している。
「見えてきたぞ…奴らだ!!」
グランデ達の見つめる先には、3人の少女が居た。
「奴らが精鋭?」
「間違いない。噂には聞いていたが…」
「知っているのですか?」
「気を引き締めろ。奴らはロル側の刺客の中でもかなりの手練れと聞く。」
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