小説1-V
第九節
「凄いですね。パッと見ただけで武器の強さがわかるなんて…」
「やだもー!! それほどでもあるわよ!!」
「…」
「そっちのマフラー巻いた彼が持ってる2本の剣もなかなか強いみたいねー。」
ラムドがそれを聞いて自分の剣を見た。
「あ、そういえばバートとの対立については?」
「んー…こっちはやり合う気なんて更々無いんだけどさ、向こうが一方的に敵意剥き出しになってる感じ。」
「あ、そうなんですか。アルム国王は?」
「知らない。数年前から引きこもっちゃっててさぁ。本来こういう混乱を沈めるのは国王の仕事よねぇ。」
ネイレールは腕を組んで愚痴をたれる。
「あ、そうだ忘れるとこだった!! 貴方達ってもしかして外から来たの?」
「えぇ、山脈の外から。」
「やっぱりねー。兵士達の話だと所属不明って聞いてたからそんなとこだろうと思った。」
「…あの、ものは相談なんですが…」
「ん? 何?」
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