小説1-V
第八節
「どの程度強くなるんですか?」
「…そこの騎士のお兄さんが持ってる刀と同等…もしくはそれ以上かなぁ。」
ネイレールの言葉を聞いてレイ達は驚いた。
一番驚いているのは刀を持つレイド本人である。
「わかるのか!?」
「うん。ちょっと貸してくれる?」
レイドはネイレールに自らの刀氷狼牙を渡した。
ネイレールは早速鞘から刀を抜いた。
「へぇ…ワノチ製かぁ…中でもかなりの上物ね。」
「ワノチを知ってるのか? それに見ただけでわかるなんて…」
「よくは知らないけど、昔ちょっと繋がりがあったみたいよー。今は無いっぽいけど。」
「見てすぐにわかったのは?」
「この刃の美しい鍛え方はあそこの技術じゃないとできないわよ。よく切れるでしょこの刀。」
「あぁ、まぁな。」
ネイレールは氷狼牙を鞘に蔵い、レイドに返した。
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