小説1-V
第七節
「それがタトゥー…」
「ちなみにタトゥーは普通の能力者と同じで遺伝するのよ。遺伝の法則性も同じね。」
「能力を使える人はどの程度使えるんですか?」
「まぁ、こんなもん?」
指で何かを摘むかのような形の手を出す。
「わ、わかりづらい…」
「あらそう? まぁ要するに使えてもちょっとしか使えないのよ。」
「…それでその"タトゥー"と武器精製に何の関係が?」
「あぁ、そうだったわね。いつの頃かは知らないけど、そのタトゥーが刻まれてる体の部位を使って武器を作ると物凄く強くできるのね。まぁ当然よね。能力はタトゥーに封じられてて、それを直接使うんだから。」
淡々と話すネイレールに対し、レイ達は息を飲んだ。
「そんな…!! 酷い…」
「…って言ってもねえ…生きた人間をそのまま火に焼るわけでもなし…昔ほどのトンデモ鍛冶はやらせてないわよ。さっきも言ったけど。」
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