小説1-V 第五節 「確か今テイン殿は出かけてるって…」 「あら、よく知ってるわねー。そうよ。私はその留守番を頼まれてるの。あと確か私の配下をバートの奴らにぶつけろとか言われてるんだけどまだやってないなぁ。」 「え…」 「だって、お父様がバート城に着く頃で良くない?」 少しの間沈黙が流れた。 「…そ、そういえばテイン殿は何をしに?」 「部下に"武器の新しい素材"を探させてるんだって。まぁ自分でも探してるらしいんだけどね。で、ロル領内を巡ってバート城に向かう気なんだって。あ、徴兵も兼ねてるって言ってたっけな。」 「素材? 鉱石でも探してるのですか?」 「いや、まぁ平たく言っちゃうと人間なんだけどね。」 「な!?」 ネイレールの口から漏れた単語にレイ達は驚愕した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |