小説1-V
第三節
―――
「ネイレール様、こちらでしたか。」
「あん? どうかした?」
「お客様です。」
「客ぅ? 誰?」
「それが例のポザール様の一件の…」
「え、あの連中!?」
「はっ、おそらく間違いないかと。」
「今どこに居るの?」
「客室でございます。」
「オッケー、ご苦労さん。持ち場に戻って良いわよ。」
「はっ。」
―――
レイ達は客室で疲れを休めている。
白を基本とした配色の優雅な雰囲気にレイ達はどこか落ち着かない様子だった。
扉の向こうから足音が聞こえる。
足音は扉の前で止まった。
誰か来たようだ。
「ん?」
それに気づいたレイ達は扉の方に目を向けた。
「ハァイ、こんにちはお客さん!!」
「…はい?」
部屋の雰囲気と合わない態度の娘に、レイ達は力が抜けた。
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