小説1-V
第十節
「騒ぎになっても面倒だな…派手な攻撃はするんじゃないぞ!!」
「わかってるわよ!!」
ソイラは弓を持つ兵士に殴りかかる。
「甘い!!」
槍を持った兵士が割り込み、ソイラの拳を受け止めた。
「…!!」
兵士の槍に電撃が走る。
それを見たソイラはすぐに兵士から離れた。
兵士の槍から電撃が放たれる。
「危ねえ!!」
ガァンが近くにあった空き缶の入ったゴミ袋をソイラと兵士の間に投げる。
電撃はそのゴミ袋を燃やし、中の空き缶に直撃した。
地面を転がりながら僅かに帯電する空き缶を見て、ソイラは唾を飲んだ。
「大丈夫か!?」
「大丈夫!! サンキュー!!」
兵士は舌打ちをした。
「小癪な真似を…」
稲光の走る槍がレイ達の緊張を煽る。
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