小説1-V
第九節
ロル城まで道中――
「クソ!! どうなってやがる!!」
レイ達はロル卿の兵士に襲われていた。
「バート側の兵士に襲われるのはわかるけどなんでロル側にまで…!!」
「今は逃げるんだ!! ここじゃ戦うには人が多すぎる!!」
テリナが前方に曲がり角を見つける。
「あそこ!! あそこを曲がれば…!!」
「よし、まずはあそこに避難だ!!」
入った曲がり角は狭い通路になっており、横幅がギリギリ大人3人分程度しかない。
少し走ると、広いスペースの路地裏に出た。
「ここなら…!! よし、迎え撃とう!!」
レイ達は振り返り、すぐに武器を構えた。
「観念しろ!!」
「嫌だね!! 何で追ってきてたのか知らないけど、お断りだ!!」
相手の兵士は3人。
持っている武器はそれぞれ槍、剣、弓である。
槍を持つ兵士は短刀も持っており、腰に挿している。
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